2013年3月9日土曜日

「なりきり」の神







数字


それらは人間を操る魔物の仕掛けであったり、


伏線であったりする事は理解して頂いたと思います。


もう1つ、霊能力者のためというよりも、


霊体の声が聞こえる人にとって


しかも、弱い人間にとって、大事な知識があります。


それは、「なりきりさん」と私達が呼ぶ、霊体です。


彼らは、生きていた時に、


名のある人物であったり、


また普通の人であることもあるのですが・・・


以下、たとえ話です。



西暦、1500年頃の日本。


彼は、学者として名のある人物でした。


多くの人たちから、「先生」と呼ばれ一目置かれる存在でした。


周りから羨望のまなざしを集める人物でもありました。


しかし、50歳になった頃、
結核の為、命を落としてしまったのです。


死んだのか。


生きているのか。


分からない彼は、街道を歩いてどこともなく歩いていました。


どれくらい歩いた時でしょうか


お堂が道端にあり、その中に道祖神がありました。


彼は、よっこらしょっと、




肉体がないので全く疲れてはいないのですが


生きていた時の感覚で、


彼はお堂の入口のところにある縁側に腰掛けました。

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しばらくすると


一人の旅芸人がやってきました。


なにやら、「私に向かって・・・ブツブツとお祈りをしているな・・・」


なんだか悪い気がしない。


またしばらくすると、旅の者がやってきました。


なにやらまた、「私に向かって・・・お祈りをしている・・・」


「そうか、そうか、わかったぞ・・・ホッホッホッホ・・・」


と、肉体を失ってすぐの状態では、


まだ話すことが出来ないのですが・・


彼は、そんな言葉を言い返すのでした。


彼はなんだか上得意な、


誇らしげな気分になってきました。



またしばらくすると、おばあさんがやってきて


花の水を替えにきたようでした。


何日も何日も彼はそこに座っていました。


気分が良いので、ずっと座っているのでした。


道行く人たちがお祈りしていくのを眺めていると・・・。


※浄化されていない霊体は、自らが放つある種の放射性物質の為に、自らの記憶が薄れていき、時と共に、なにかしらの想いだけの存在になっていきます。




年月が経つと共に


彼は、道祖神のことなどすっかり忘れ


自らが、何かの神であると思い始めたのです。


「ふむ、わかったぞ・・・饅頭を持って参れ!」


とは、言ってみるものの


その言葉に反応する人は、何百年もいませんでした。


彼は、数百年の時を、「なりきり」の神として過ごしたのです。



相当な時間がたったある時、一人の男性がやってきました。


街道は無くなり、あのお堂は裏道のさらに外れのような場所となっているのですが・・・


そのやってきた男性も、むにゃむにゃと何かをお参りしているようでした・・・


いつもの調子で、「ふむ、わかったぞ・・・さすれば饅頭を持って参れ!」と言うと・・・


「えーーーーーー!!」


その男性は驚き、慌て、「か、か、か、神様だー!!!」と叫びました。


「ぇ・・・・あ、ああ、そうだ、神だ・・・」


「あわわわわ・・・ど、どうしたら良いのでしょう・・・」


「私の言う事を聞けばよいのじゃ・・・」


「えええ・・は、はぃ・・・」




それから、本当はただの霊体であるはずの「なりきりさん」は、その不幸な男性に言う事を聞かせ、いろいろな事をやっていくのでした・・・。


浄化されていない為に、その不幸な男性は、冷気により身体を病んでもいきます。


しかし、その霊体は、偶然にもいろいろな事を覚えており、


奇跡?を起こすのでした。


(終わり)


これが、なりきりの神です。


私達は、なりきりさんと呼んでいますが、


意外にも、霊体の声しか聞こえない人は、


このなりきりの神を本物だと思うようですね。


しかし、本物の神が、


モノを探させたり、


いろいろな命令をしたりはしません。


少し、レベルが低い話だったかもしれませんね。



シックスセンス管理人

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